燻味塩の原点
燻味塩のルーツは、萬有栄養の創業にも深く関わっています。
戦時中、若かりし頃の創業者・岩垂荘二は、陸軍航空研究所で航空食糧・栄養食品の研究製造を行っていました。研究に没頭するなかで戦争は終結。荘二は失業してしまいます。そこで次に目をつけたのが、陸軍航空研究所時代に発案した燻煙の代わりに木酢が原料の「くん液」を使って燻製の風味をつける「液体燻製法」だったのです。
荘二はそこからさらに研究を重ね、液体燻製法を用いて簡易的に鯨ベーコンを作ることに成功。戦後の食糧難にあった国民に広く受け入れられ、このことをきっかけに1946年に萬有栄養を創業しました。その後、液体燻製法は魚肉ソーセージなどにも応用され、大量生産や工場のオートメーション化などに貢献しました。
萬有栄養の創業と深く関わってきたくん液を用いて作られる「燻味塩」は、燻製の風味を気軽に楽しむことができる調味塩として1981年に作られました。発売を開始してから今日まで愛され続けているロングセラー商品です。これからも創業当時の荘二の思いを受け継ぎ作り続けていきます。
燻製の風味がいきる!
オススメの料理と使い方
燻製器を購入し、スモークチップを燻して、長いものだと数時間待って完成--。このように手間がかかってしまう燻製ですが、燻味塩の特徴はなんといってもその手軽さ。料理にそのまま使うだけで、スモークの風味を楽しむことができます。
楽しみ方はアイデア次第で無限大!オススメの使い方と料理をご紹介します。
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1.まぶして使う
食材の上からパラパラと適量の燻味塩をまぶしたり、ふりかけたりするだけ。一番お手軽に 燻味塩を楽しめる方法です。
ミックスナッツ、ポテトフライ、枝豆、ポップコーンなど
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2.漬けて使う
じっくり漬けて、さまざまな食材に風味を移していきます。お店でしか味わえないと思っていた味も、家庭で簡単に楽しむことができます。
カキのオイル漬け、味付け卵、漬物、塩豆腐など
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3.下味に使う
肉や魚との相性も抜群な燻味塩は、食材の下味だっておまかせあれ。サーモンのお刺身も、 みんなが大好きスモークサーモン風に早変わり!
鶏ハム、塩豚、サーモン、焼き魚など
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4.つけ塩に使う
燻味塩の風味と、食材の旨味とのマリアージュをシンプルに楽しめる方法です。新たなおい しさの発見があるはず。
天ぷら、かつおなどの刺し身、ステーキ、温野菜など
ほかにも、マヨネーズやドレッシングに加えるといった使い方もおすすめ。
ぜひ、あなたのお気に入りの料理法を見つけてくださいね。